「横転」の元ネタと意味は?【ネットスラング】

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「横転」の意味は?

横転(おうてん)」本来の意味は、車両などが横倒しになることを指す言葉。

ネットスラングとしては2019年頃から見られ、「○○で横転した」「○○して横転」といった形で、予想外の出来事に驚いたり呆れたりした気持ちを表現する際に使われるようになった。


漫才でいう「ずっこけ」に近いニュアンスを持ちながら、より気軽に使える表現として若者を中心に使われることが多い。

特に期待していたことが裏切られたときや、想定外の展開に拍子抜けしたときなど、ネガティブサプライズを伴う驚きのシーンで多用される傾向が強い。


たとえば「推しのライブチケットが取れなくて横転」「課題の締め切りが明日だと知って横転」といった使い方がされ、日常の些細な出来事から大きなショックまで、幅広い場面で感情を表現するツールとして活用されている。

ただし、このスラングに対しては「大げさすぎる」「元の意味と違いすぎる」など批判的な意見もあるので、使う相手には注意が必要。

「横転」の元ネタはこれ

この「横転」ミームの発祥は、1971年から放送されている長寿番組『新婚さんいらっしゃい!』(朝日放送テレビ制作)における桂文枝師匠の名物リアクション

番組内で新婚カップルが予想外の発言をした際、司会の桂文枝師匠が驚きの表情を浮かべながら椅子から転げ落ちる「椅子コケ」と呼ばれるパフォーマンスが元ネタとされている。


この椅子コケは、桂文枝師匠が一般の新婚さんに対してきつい言葉でツッコミを入れることができないという優しさから生まれた演出だったとのこと。

芸人相手のような頭をはたくツッコミではなく、椅子から転げ落ちることで驚きを表現するというアイデアは、番組開始当初から51年間にわたって続き、その回数は1万回以上にも及んだと言われている。

「横転」の使用例

横転」は主にTwitter(現X)をはじめとするSNSで、様々なシチュエーションにおいて使用される。基本的な構文は「○○で横転」または「○○して横転」という形で、文末に配置されることがほとんど。


具体的な使用例としては、「好きなアイドルが地元に来てたと知って横転」「欲しかったグッズが販売終了していて横転」「明日テストだったこと思い出して横転」など、予期せぬ情報や残念な事実に直面したときの心情を表現する際に用いられる。

また「推しのツーショット写真見て横転」のように、ポジティブな驚きにも使われることがあるが、基本的には何らかの予想外の出来事に対するリアクションとして機能している。


さらに「大横転」という強調表現も存在し、より衝撃度が高い出来事を表現する際に活用されることがある。

時には新婚さんいらっしゃいの椅子コケ画像とともに投稿されることもあり、ビジュアル面でもミームとしての完成度を高めている。

「横転」を使用する際の注意点

「横転」は通じる相手や世代がかなり限定されたネットスラングで、特に若い女性の使用率が高い。

相手によっては不快感を与えたり、「横転?何それ?」とキョトンとされてしまう可能性も。


「横転」を使う場合には、特定の相手向けではないSNS上のつぶやきに限定するか、相手もこの手のスラングが通じる相手であることを知っているときに限定して使った方がよさそう。

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